今日の一言·Quote of the Day — 2026-06-12
「天下の人皆な相愛し、強は弱を執らず、衆は寡を劫かさず、富は貧を侮らず、貴は賤を敖らず」
墨子『墨子』兼愛中篇
戦国の侵略と搾取が日常と化したなかで、墨家は「自国を愛するゆえに他国を攻める」という差等愛の論理を根から組み替えようとした。兼愛は遠い理想ではなく、強弱・衆寡・富貧・貴賤という具体の力差が、そのまま圧にならない姿を描いた言葉である。守城の技術を抱えた集団が、戦場の足もとから差し出した公平の輪郭だった。
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